また車検の年になりました。
陸運局ではいろいろ良くないニュースもあり、車検は厳しくなっていると噂もあり、
悪いことはしてないのですが、古い車のオーナーとしては心配が増えます。
心配事としては、
①排ガス
②想定外の保安基準不適合指摘
③サイドブレーキの制動力
①に関してはキャブの調整に関して熟知しているので深くは心配してません。
②に関しては、超古い車なのでウインカーの色やウオッシャー噴射機能・・
いろいろ検査官と問答を過去してきました。その繰り返しが嫌ですね。
で、一番心配しているのは③です。
前回の車検では合格しましたが、新車時代がからこのキャリパーを利用したフェラーリとポルシェの
サイドブレーキ制動力は国内で厳しいようです。
なので、前回車検からもう少し制動力を上げる工夫をしてみました。
詳細は記載しませんが、レバー比を変えて締め付けモーメントを上げました。
効くようになったかはそんなに解らないのが正直なところです。これは予備検の
トルクメーターを見て確認してみます。
が、レバー比を変えたため、ハンドの引き代が当然増えます。
私のポルシェは初期の初期型。部品の設計も凝っていてハンド部分も2軸になっていて、
引いた後はレバーが下げられる構造です。この内部が増加した引き代に対応できず
一部壊れてしまいました。修復しましたがさすが西ドイツ製。この辺も部品まで
熱処理した固い金属ばかりでキリで加工するのも大変。さすがでした。。
これを外すには運転席も外す必要もあり、兎に角大変。ただし日本車のシートと比較して
超軽量にシートも製作されていて、ちょっと取り外したとき感動しました。
で、陸運局に予約を入れて、会社に年休を出して車検当日は降水確率10%でしたが
朝から土砂降りでした。雨の日は乗らないので車検はキャンセルです。
せっかくなので、足車で書類と状況確認で陸運局へ。
書類作成は簡単なのでチョイチョイ終わらせて、検査コースで見学。
確かに厳しそうです。
車好きに見えるサニートラックのお兄さんが、ブローバイ処理で注意を受けてます。
くわえて巻尺で車寸法まで取られてます。こわい。。
厳しくなったのは本当の様です。
で、翌週恥を忍んでもう一度年休依頼を行い、車検にいどみました。
湿度の低い晴天で最高。
今回から予備検査場を変更しました。理由は今までの場所は住宅街にあり、また狭苦しいので
嫌になりました。
新しいところは広々です。
到着し、車を停めて受付に行こうとすると、職員のみなさんが
珍しい!とざわついて見てました。
で、お金を払って検査レーンにいれて光軸は少し修正しましたが、
気にしていたサイドブレーキの制動力は問題無い値を示しました。
改善が報われました!!
で排ガスはお約束で最初は超過するのですが、ここの予備検査場の職員は
調整できます!と元気いっぱい。ちょっとびっくりです。前に行ってた所はぶっきら棒にできませんよー
って所でしたからね。
車珍しいですねーなんて話しながら調整してましたが、要領得てないので
結局、私がこれをこうやってね・・・って教えながらCOを調整、一瞬で規定値に入って
お店の人も驚いてました。
なので、この後本番の陸運局では一発合格!でした。缶コーヒーが美味しい瞬間です。
前回から合格車両は検査レーンを出た所で新しい車検証とシールを発行されます。
色々変わってますね。。
で、かれこれキャブ調整など経験、勘で長期間遊んできましたが
いい年なので、ちゃんと測定する道具もそろえてみました。
運輸省認定のテスターです。
新品では低か70万近くです。中古で10-20万くらいでしょうか?
そこまで投資はできませんが、たまたま海外で超安価で中古品が販売されてました。
早速輸入してみました。。が、
早速分解です。ガスを吸い込まない、リークしてそう、液晶も線がはいっちゃう。
数万で購入できたので、仕方ないです。なので分解修理を試みます。
排ガスのホースが各所ひび割れを発見、これで吸引できていなかったようです。
あとはスモッグポンプも1ケ動きが怪しかったので分解して人感センサ(口でくわえて空気の流れをチェック)で
異常を発見したので、分解洗浄。完治(笑)
液晶だけは完治しませんが・・・・
使えるようになってきました。
もうちょっと整備したら、標準ガスを入手してキャリブレーションして
本格的に利用してみましょう!
そうそう、行きつけのスーパーカーの工場長に本件自慢したところ
俺は昔70万くらいで購入したぞ!と。
やっぱりプロの道具は高かったんですね。。。